女性のマンション購入は、結婚のことを意識すると男性よりも慎重になると思います。
しかし、毎月発生する固定費で一番高い家賃については、早いうちから考えおく必要があります。
マンションは、買うことで生まれる安心もあれば、賃貸の気軽さもある。逆に、買う不安もあれば買わない不安もあるだろう。賃貸か購入かを判断するときに必要なのは、両方のメリット・デメリットを踏まえたうえで自分に合った選択をすることだ。ライフプランをじっくり考えて、自分に合うほうを選択してください。
●50年間の総額では賃貸も購入も大差はないが・・・
購入と賃貸で、どちらが安く済むかは、家賃や物件の価格次第。
購入の場合は当初の費用が大きいため賃貸よりも出費が多い。しかし、ローン返済終了とともに出費が減っていき50年後に逆転する。50年間の総額に大きな違いはないが、長生きするほど購入のほうが得する傾向がある。平均寿命が長くなっている女性は購入のほうが得となる。
●毎月の負担はどうなる?
賃貸の家賃も、購入の場合の返済額も、金額は自分の選択次第。「入居後に負担を減らしたい場合、賃貸のケースは家賃の安い物件に引っ越すことで調整できます。購入した場合では、繰上げ返済をしたり、金利の低いローンに借り換えることでへらせます」。事情によっては、借入先に相談して返済期間を延ばして毎月の返済額を少なくすることも可能だ。銀行によっては、女性専用の住宅ローンがあり女性向けの優遇があるため利用しやすくなっている。
★買うとかかるお金、買わなくてもかかるお金
買う場合は価格の3~5%の諸費用、数十万円の修繕積立基金がかかります。賃貸は家賃1~2ヶ月分の礼金などの初期費用や引っ越し代、引っ越さなくても更新料などがかかります。
○買うとかかるお金と目安(購入)
◇購入時の諸費用 ---- 価格の3~5%
(登録免許税、不動産取得税、印紙税など)
◇管理費(月) ---- 購入者平均1万4,885円 ※1
◇修繕積立金(月) ---- 購入者平均6,721円 ※1
◇固定資産税(年) ---- 土地・建物の評価額×1.4% ※2
◇都市計画税(年) ---- 土地・建物の評価額×0.3% ※2
○買わなくてもかかるお金と目安(賃貸)
◇敷金 ---- 家賃0~3カ月分
◇礼金 ---- 家賃0~2カ月分
◇更新料 ---- 家賃1カ月分
◇仲介手数料 ---- 家賃1カ月分
◇損害保険料 ---- 約1~2万円
※1 リクルート調べ(2008年)
※2 市区町村によって税率は異なる
一定条件を満たした物件の場合は軽減が受けられる。
●もしも転勤になったら?
賃貸ならみんなで引っ越し
購入なら単身赴任か人に貸す賃貸なら家族で引っ越すか両方の家賃が払えるなら単身赴任でも、ローンの返済は続く。「購入した家を賃貸に出す場合は、住居用の住宅ではなくなるため、住宅ローンの条件から外れますから銀行に相談を。一定期間の転勤であれば、そのまま住宅ローンとしての返済が可能なケースが多いです」
◇転勤しても住宅ローン控除が適用
購入した家から転居すると住宅ローン控除は受けられない。しかし、転勤などやむを得ない理由の場合、控除期間中ならその住宅に戻った年から、再び控除の適用が受けられる。
●ローン契約者が亡くなったら?
賃貸は家賃の支払いが続くが、購入は保険でローンを清算賃貸では、遺族がそのまま住み続けるためには、家賃を払い続けなければならない。マンションを購入している、ローンの契約者が死亡すると、団体信用生命保険(団信)で完済されるため、遺族はローンの負担なく住み続けることができる。「ただし、フラット35など団信加入が義務づけられていないローンを利用して、生命保険に入っていなかった場合は、ローンの返済は残ります」
※団体信用生命保険は死亡時、ローンを完済返済中に契約者が死亡や高度障害で返済が不可能になった際に、住宅ローンの残りを返済する生命保険。銀行の住宅ローンを利用する場合は加入が必須で保険料は金利に含まれている
●家族が増えたり減ったりしたら?
賃貸は住み替えで対応、購入はリフォームを女性の一人暮らしで結婚などで家族が増えた際、賃貸なら人数に合わせて引っ越しで対応できる。購入した場合は暮らしやすいようにマンションをリフォームが可能。新築なら、間取り変更やオプションなども選択可能なので、家族の人数やライフスタイルの変化にどう対応していくのか、購入前にどう対応していくのか、購入前にイメージをしておこう。「最近出ている床先行型二重床は間仕切り壁の位置を変更しやすいなど、リフォームの自由度が高くなっています」
◇マンションリフォーム費用目安
<リフォーム内容> <費用目安>
内装を一新 -------- 20~32万円
(6畳の洋室の天井、床、壁を中級程度の素材で張り替えた場合)
押入れをクローゼットに変更 -- 20~25万円
(高さ2300mm、幅1600mmの押入れの中板を外し、パイプを取り付け、前面の扉を交換した場合)
和室を洋室に変更 ------- 35~60万円
(6畳の和室の床、壁、天井を張り替え、収納扉、室内扉を交換した場合)
※費用の目安はリクルート発行「Goodリフォーム」編集部調べ
●入居後、エリアの治安に不安を感じたら?
「購入」は最新セキュリティに守られる女性なら気になるセキュリティ。新築マンションの場合、防犯カメラやオートロックに加えて、警備会社との提携など二重三重の侵入者チェックのための最新セキュリティが導入されている。「持ち家を守るという意識から、居住者のコミュニティもしっかり形成される傾向にあり、安心度は高いですね」。賃貸の場合、防犯設備に不安があれば自分で対策が必要。いざとなったら引っ越しする方法もある。
●もしも一生買わなかったら?
老後も一生家賃を払い続けるずっと賃貸住宅で暮らすということは、一生家賃を払い続けるということだ。働いている間はいいが、考えておきたいのは老後の家計。退職後の収入の多くは年金で、現役時代よりも減るか、現役時代と同等の収入を確保しなければ家計が苦しくなるだろう。家を買うか、賃貸での暮らしを続けるかは、長期的な視野で考えよう。
★★同じ程度の月々の支払いなら、住み心地は「買う」の勝ち!?
「同じエリアの賃貸と購入で比較すると、月々の支払いが同程度なら購入したほうが広く、設備も充実している傾向にあります。分譲並みの設備・広さを得られるハイグレード賃貸もありますが、家賃や共益費がローン返済よりも割高になるケースが多いですね」